健康保険を知り・使いこなす
健康保険ってどんなもの?

という質問をよく頂きます。

この記事では健康保険について説明します。

健康保険をうまく活用することができればお得に生活できるはずです。

先ずは各制度について知るところから始めましょう。

主な健康保険
高額医療費制度
傷病手当金
出産育児一時金
出産手当金
妊婦健診助成制度
特定不妊治療費助成金制度
難病医療費等助成制度
埋葬料

健康保険のお得制度

高額医療費制度

病気や怪我による高額の医療費で家計を圧迫させないための制度です。

対象は健康保険が適用される範囲に限ります。

出典:全国健康保険協会

支払い例
表で区分ウに該当する方が、医療費として100万円払ったとします。
自己負担限度額=8万100円➕(100万円➖26.7万円)✖️1%
       =8万7430円
       =約9万円となります。
つまり手術などで多額の医療費が発生しても個人負担額はそんなに多くなりません。
あまり民間の保険に入るメリットを感じないと思います。

傷病手当金

病気や怪我の療養のため長期間会社を休む場合にもらえる手当のことを指します。

月額給料の3分の2を最長1年6ヶ月間もらえます。

また、傷病手当金は非課税のため、所得税や住民税の対象となりません。

出産育児一時金

被保険者またはその被扶養者が出産した時、出産による家計負担を軽減する制度です。

出産したら1児につき42万円支給されます。

双子の場合84万円支給されます。

22週未満の場合支給額は40.4万円となっています。

専業主婦であっても夫の健康保険から支給され、退職した後6ヶ月以内の出産であれば働いていた会社の健康保険から支給されます。

出産手当金

産休中も月額給料の3分の2の手当が保証されています。
対象は出産予定日の以前42日から出産の翌日以後56日までの範囲となっています。
また、健康保険に加入していれば正社員だけでなく、パート、アルバイトでも関係なく支給してもらえます。
さらに、産休中の社会保険料は免除され、厚生年金に関しては払ったものとしてカウントされるため、産休が不利になりません。

妊婦健診助成制度

妊娠中に受ける健診にかかる費用を14回分程度を助成する制度です。

自治体によって開きがあるため受診する市区町村のホームページで確認することをおすすめします。

特定不妊治療費助成金制度

不妊治療の経済的負担の軽減を図るため、不妊治療にかかる費用の一部を助成する制度のことです。

夫婦合算所得が730万円以下で対象となり、1回あたり15万円が支給されます。

ただし凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等については7.5万円まで支給されます。

難病医療費等助成制度

難病指定されたら最大でも月3万円で治療が受けられる制度です。

難病指定されると医療費の自己負担が3割から2割へと変更となります。

自己負担上限額は以下となっています。

出典:難病情報センター

埋葬料

被保険者や被扶養者が業務外の理由でなくなった場合、残された家族に5万円が支給されます。

記事の総括

ここでは知っているとお得な健康保険の制度について紹介しました。

せっかく社会保険料を支払っているのだからお得制度を是非とも活用してみてください。

健康保険について知っているのと知っていないのでは大きな差となります。
人生を充実させるためにも、使える制度はしっかり使いましょう。

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