
自分自身の老後のために備える保険としてトンチン保険というものがあります。
これは老後不足するであろう年金による家計圧迫を避けるために開発された保険で、死亡による払い戻し金額を抑えることで長生きするほど年金を長くもらうことができるという保険です。
実際高齢夫婦の場合、年金等ぞ受給した場合であっても月5.5万円ほど赤字になり、退職金などから切り崩して生活することになります。
この足りない部分を補うのがトンチン保険というものであり、理にかなっているように感じますがお勧めしません。
トンチン保険をお勧めしない理由
お勧めしない理由①保険料が高い
トンチン保険は50〜70歳まで積立を行い、70歳以降に年金として受け取りを始めるのが一般的なため、短い期間で多くのお金を積立る必要があり、保険料が高く設定されています。
保険料路しては、男性の場合毎月5万円、女性の場合毎月6万円というのが一般的な値となっており、非常に高額なのが見て取れると思います。
お勧めしない理由②利回りが低い
50〜70歳まで積立を行い、70歳から年金として毎月5万円の受け取りを開始した場合、男性の場合90歳まで行かないと元が取れません。
つまり90歳までは自身が払い込んだお金をただ分割して受け取っているだけとなります。
もちろん90歳以上生きることができればお得となりますが、100歳まで生きたとしても積立額の150%程度しか還付されません。
お勧めしない理由③手元にお金が残らない
トンチン保険では当たり前のことですが、毎月積立を行っていくためお金が手元に残りません。
70歳以降も年金として給付はされるものの積立したお金は一括で返却することはできません。
老後ではいつ何が起こるかわかりません。
そのような状況に備えるには手元にお金があったほうが心強いのではないでしょうか。
トンチン保険より投資信託・株式購入
トンチン保険は保険料が高い割に利回りが低く手元にお金が残らない点について説明しました。
そのため老後資金を確保するには、トンチン保険に加入するより成長が期待できる投資信託や株式の購入をお勧めします。
投資信託や株式を購入することでトンチン保険のデメリットであった利回りの低さと手元にお金が残らない点についてはカバーすることができます。
そこでトンチン保険と投資信託を運用した場合、老後資金確保にどの程度差が出るのかシミュレーションにて比較したいと思います。
2,000万円の資産を毎月5万円ずつ取り崩しを行う場合
2,000万円➗5万円=400ヶ月(約33年分)
投資信託で運用する場合、70歳から取り崩しを行っても103歳まで老後資産を確保することができます。
さらにトンチン保険と比較し、手元に現金を残しておける点もメリットと言えます。
記事の総括
自分自身の老後のために備えとしてトンチン保険がありますが、保険料が高い割に利回りが低く手元にお金が残らない点について説明しました。
これらデメリットのためトンチン保険の加入はお勧めしません。
老後資金を確保する方法としては投資信託の購入をお勧めします。
シミュレーションでは投資信託にて運用することで70歳で2,000万円の資産を築くことができます。
これだけあれば安心した老後生活を行えるはずです。
みなさんもトンチン保険の加入ではなく、投資信託を購入してください。