運用損益別の顧客比率を確認する(銀行・証券会社・直販比較)

投資信託を販売する販売会社を比較する指数として運用損益別の顧客比率というものがあります。

この比率を確認することで個人がどのくらいの割合で損益を出しているか確認することができます。

出典:週刊エコノミスト1月号

含み益を出している顧客が多かったのは、コモンズ投信やレオス・キャピタルワークス、セゾン投信など直販型の会社が上位を占めていました。

これら3社は平均して80%以上の顧客が含み益を出していることがわかりました。

また、どのくらい含み益が出ているか確認したところ、コモンズ証券が10~30%、30~50%程度利益を出しているかたがとても多く見受けられました。

レオス・キャピタルワークスやセゾン投信もコモンズ証券には及ばないが収益を得ている人の割合が多くいました。

これら直販型が上位と独占できたのは運用する商品がどれも長期投資を前提としたものだからです。

また、銀行などと比較し、購入する際も手数料がかからないノーロード投資信託を販売しているため無駄な手数料を払うことなく運用できている点も成績が優れていた一因となっています。

図からも顧客本位の直販型と比較し、銀行の顧客で含み益を得ている人は半分程度しかいないことがわかります。

これは販売している商品もそうなのですが、銀行が顧客目線で投資信託を進めているのではなく、銀行目線で商品を紹介しているためです。

銀行も企業のため利益をあげないといけないため、顧客から手数料を取ることを大前提に投資信託を販売しているわけです。

先ほども説明しましたが、直販型では販売時に手数料を取らないノーロード(顧客目線)の投資信託を販売していますが、銀行で投資信託を購入する際は、販売手数料として2%程度(銀行目線)は当たり前に請求され、せっかく出た利益を圧迫してしまいます。

また銀行の場合、長期投資を行うと手数料を稼ぐことができないので、頻繁に投資信託の売買を要求し、手数料を稼いでいるのです。

銀行も企業のため、このような行動に出ることは当たり前なので個人で投資信託を見極める目を持つことが大切となります。

以上から投資信託を見極める目がない限り、銀行の窓口での投資信託購入はお勧めしません。

投資信託は直販型の証券会社で購入するか、楽天証券やSBI証券などのネット証券での投資信託購入をお勧めします。

購入する投資信託は「投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2018」の商品を参考にするのが良いかと思います。

これは投資ブロガーが投資家目線で投資信託の順位づけを行うもので、全投資信託とETFの中から選ばれます。

出典:週刊エコノミスト1月号

ここに記載されている投資信託やETFはどれも手数料が安く、長期保有により含み益を生み出してくれるものとなっています。

今後長期で投資を行って行くのであれば、これらを参考に選んでみてください。

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