近頃はカーシェアリングという言葉をよく聞くようになり、カーシェアリングの車が街の駐車場に停めてあるのを見かける機会も多くなりました。
カーシェアリングは一般に登録を行った会員間で特定の自動車を共同利用するサービスのことを言います。
今まで各個人で所有していた自動車をみんなで共有することを示しています。
つまり今まで各個人で所有していた分、お金がかかっていた自動車保有を、みんなで分散できるため節約が期待できるというわけです。
ここでは自動車購入とカーシェアリングの利用についてコスト比較を行ってみたいと思います。
自動車購入とカーシェアリング利用
当協会が発表しているデータによると普通自動車の平均使用年数は12.38年(平成27年度)となっていたので、平均使用年数は13年間として計算します。
自動車購入
自動車を購入し、13年間使用した場合にどのくらいの維持費がかかるか計算を行います。
新車平均購入価格は300万円となっていたのでこの値を使用します。
自動車にかかる維持費は以下のようなものがあります。
今回は普通自動車(1.5L)を保有した場合の年間維持費を算出しました。
コンパクトカー でも年間44万円相当の維持費がかかることが判明しました。
月々に換算すると約3万7,000円となります。
カーシェアリング利用
カーシェアリングの最大手であるタイムズカーシェアリング の利用で計算してみます。
カーシェアリング には以下のようなプランがあります。
プラン | 料金 |
15分毎 | 206円 |
6時間パック | 4,020円 |
12時間パック | 6,690円 |
24時間パック | 8,230円 |
様々なプランがあるため、どのような目的で使用するかにより選択肢は変わってきます。
2時間程度の買い物での利用であれば15分毎のプランを利用することとなります。
2時間の利用であれば1,648円かかります。
シミュレーションとして、自動車月々の維持費3万7,000円分をカーシェアリングの15分プランで何回利用可能かシミュレーションしてみます。
3万7,000円➗206円
=179回
計算ではカーシェアリング の15分プランを月179回利用できることになります。
時間にして45時間車を利用できることになります。
毎日1時間の買い物に行くとしても30時間しか消費しない計算となります。
コスト比較
自動車購入の維持費は月々3万7,000円となった。
これは、カーシェアリングの15分プランを月々45時間利用できることを意味する。
つまり、自分の住んでいる場所や使用状況を勘案し、どちらがお得か検討することが大切となります。
田舎に住んでいる方が維持費のみを検討し、カーシェアリング の方がお得と考えても、公共交通機関が周りにない場合や公共交通機関が1時間に1本しかない場所に住んでいるのであれば自動車購入の方が有利になると考えます。
記事の総括
自動車購入とカーシェアリングの利用についてコスト比較を行いました。
自動車購入の維持費は月々3万7,000円となることがわかりました。
これは、カーシェアリングの15分プランを月々45時間利用できることを意味します。
どちらがお得かは住んでいる状況や使用状況を勘案し、検討することが大切になります。
今回のデータを活用いただければと思います。