ここでは毎月の給与より天引きされている社会保険料がどのように決まっているのかについて説明します。
結論から言うと「4〜6月の給与」により決まっています。
社会保険料について
社会人であれば毎月給与をもらい、社会保険料の支払いを行なっていますが、社会保険料について理解している方は少ないと思います。
社会人であれば、毎月払う社会保険料は会社との折半で支払いを行なっています。
仮に給与の10%を払わないといけない場合、実質負担は5%になると言うことです。
実際に本人が負担する割合は以下のようになっています。
健康保険料 | 標準報酬月額✖️全国平均5% |
介護保険料 (40歳以上) |
標準報酬月額✖️全国平均0.865% |
厚生年金保険料 | 標準報酬月額✖️9.15% |
雇用保険料 | 賃金✖️0.3% |
健康保険料・介護保険料は自治体により異なります。
上記を足すと社会人であれば毎月給与の15%程度の社会保険料を支払っていることがわかります。
これは標準報酬月額が30万円の人であれば、4.5万円ほど支払っている計算となります。
ここで上記の計算を確認すると「標準報酬月額」により社会保険料が決まることがわかると思います。
つまり「標準報酬月額」を減らすことができれば支払う金額を減らせると言うことです。
標準報酬月額はどう決まる?
一般的に標準報酬月額は4〜6月に支給された給与をもとに計算され、9月~翌年8月まで適用されます。
たとえば、3月分の給与が4月に支払われる場合は、3〜5月分の給与をもとに計算することになります。
対象となるもの
fa-check基本給
fa-check残業代
fa-check役職手当
fa-check地域手当
fa-check通勤交通費
fa-check別居手当
fa-check家族手当
fa-check別居手当
fa-check住宅手当
fa-check休職手当 など
対象とならないもの
fa-check見舞金
fa-check出張手当
fa-check退職金 など
4〜6月に支給される上記手当を少なくすることで、社会保険料を削減することができるため、働き方には工夫が必要となります。
記事の総括
社会人として当たり前に支払っている社会保険料について紹介しました。
社会保険料としては毎月給与の15%ほど払っており、社会保険料は概ね4〜6月に支給される給与をもとに計算され、9月~翌年8月まで適用されることがわかりました。
社会保険料を減らすためには4〜6月の働き方を工夫しましょう。