4〜6月の残業を減らすことは本当に特なのか?
4〜6月に支給される給与を少なくすることで、社会保険料を削減することができるためお得だと考えられています。
ここでは具体的にシミューレーションを行い、この命題について検討していきたいと思います。

残業を減らすことは特なのか?

社会保険料としては毎月給与の15%ほど払っており、社会保険料は概ね4〜6月に支給される「標準報酬月額」をもとに計算され、9月~翌年8月まで適用されることがわかりました。

標準報酬月額25万円の場合

今回は簡単のため社会保険料は「標準報酬月額✖️15%」で計算しています。
毎月5万円の残業代をもらっていた場合
標準報酬月額は30万円となります。
年間の社会保険料は
30万円✖️15%✖️12=54万円となります。
残業代なしの場合
標準報酬月額は25万円となります。
年間の社会保険料は
25万円✖️15%✖️12=45万円となります。
つまり4〜6月に毎月5万円分の残業を行うことで年間の保険料が9万円高くなったと言うことになります。
この場合、3ヶ月で15万円の残業に対し9万円税金で控除されるので6万円分しか儲かっていないことになりますが、残業により実質給与が6万円増えるためあまり不利に感じません。

記事の総括

4〜6月に支給される給与を少なくすることで、社会保険料を削減することができるためお得だと言われていますが、一概には言えなさそうです。

そのため無理に残業をしないと言う選択をするのではなく、どうしても残業が必要であれば「残業を行い」残業する必要がないのであれば「残業しない」と言う選択をすれば良いと思います。

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